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<title>容疑者Xの献身 (文春文庫)</title>
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<description>『秘密』以降は本格推理物が少なくなっていた東野作品ですが、この作品のトリックはなかなかのものです。
本格ミステリー大賞受賞に相応しい名トリックだといえるでしょう。
犯人当て形式ではなく、倒叙形式の作...</description>
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『秘密』以降は本格推理物が少なくなっていた東野作品ですが、この作品のトリックはなかなかのものです。
本格ミステリー大賞受賞に相応しい名トリックだといえるでしょう。
犯人当て形式ではなく、倒叙形式の作品ですが、このトリックはあっと言わせられました。
伏線の張り方も上手い。

このように、“ミステリー”の要素に限れば、文句なしに星５つの評価を与えたいのですが、この作品を「純愛小説」と捉えてしまうと違和感を感じる所が出てきてしまいます。
まず、多くの方がレビューで指摘されておられるように、登場人物（特に靖子）の心理描写が薄い。
相手に対してどのような想いを抱いているかの描写が不足しているため、ラストのシーンに今ひとつ感動しきれませんでした。
『秘密』のラストの衝撃・感動に比べればどうしても見劣りしてしまいます。
そして、これはトリックそのものにも関連することなのですが、犯行偽装のためのものとしては秀逸なトリックのある部分が、「純愛」のためであったとしても一線を越えた所があったと思います。（ネタバレになるので詳しくは書けませんでした。）
セールス・大衆受けを意識して「純愛小説」というものにこだわりすぎたため、せっかくの本格推理の傑作になり得た作品が、東野作品の良作群の１つとしての枠内に留まってしまったような気がします。なんだか、もったいないなぁと。

そうはいっても、東野作品の中でも上位に来ることは間違いない出来ではあり、東野氏の作品でなければ星５つにしていたとは思うのですが、『百夜行』、『秘密』、『悪意』といった作者の他の代表作に比べるとどうしても見劣りしてしまいます。
それらの作品に匹敵する名作という期待が大きすぎたこともあって、この評価になりました。
この作品は、映画化され、、ロングラン。既に映画を観た者としての感想。
これだけロングランしているのは、今の日本人が求めているのは、日本社会への怒りと絶望、孤独感。それらからの、解放。少しだけでも良い。人間味があり、納得する愛の在り方と信頼。
涙が少しでもにじんでしまう作品である。
ドラマに比べ、最高。福山雅治と柴崎コウのコンビは健在であるがベタベタさせていない。湯川に匹敵する天才数学者白神を登場させたのはまことにツボをを心得ている。ワクワクさせる。
『怪人二十面相と明智小五郎』
『怪盗ルパンとシャーロックホームズ』
それ以上か。
湯川が危ういという場面あり。今までそのような状況に湯川が置かれたことは無かった。
まさしく、献身。
最後の柴崎の言葉が良い。
「白神さんは○さんによって生かされていたのですね」
納得する映画。
そして、日本の現状況も納得する。
日本国民も捨てたもんじゃないなぁと思ってしまう。人を愛することはどうしてこんなにも切ないのでしょう。
数学に関しては天才的な頭脳を見せ
行きずりの犯罪をここまで完璧な完全犯罪に仕立てることができるのに。

この作品は推理小説としても楽しめるけれど
恋愛小説としても読み込んでいけます。
決して幸せな結末ではないけれど
誰かを愛することは、もともと、このくらい重みのあることなのかもしれませんね。最後に謎解きがあり、タイトルの「献身」に、深い意味があったことがわかります。同時に、容疑者に同情すらしてしまいます。こんな人生もあったのか、と。
ただ、数学が随所に出てくるのですが、数学を使わなくても解ける推理だったのでは…。これを読んで泣かない人っているのだろうか。あまりにも純粋で、純粋なあまりに悲しい。ミステリー自体も面白い。女性の心理描写云々書いてる人がちらほらいるがその多くは男性なのではないだろうか。少なくとも私を含めた女性友人読者達は泣いた。未だに胸が苦しい…。
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<title>聖女の救済</title>
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<description>容疑者Xの献身がよかったので読んでみましたが、少しがっかりしました。内容は虚数解とか言わなくてもよく、ありふれたものであり、また綾音という女性は確かに魅力的に書かれていますが、聖女というような感じを...</description>
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容疑者Xの献身がよかったので読んでみましたが、少しがっかりしました。内容は虚数解とか言わなくてもよく、ありふれたものであり、また綾音という女性は確かに魅力的に書かれていますが、聖女というような感じを受けませんでした。さらにいえば救済という言葉もあまりピンをこなくてオーバーな言い方であるように思いました。タイトルと内容がちぐはぐな印象が残りました。ただ、話はとても共感でき、面白いので一読の価値はあります。ｶﾞﾘﾚｵこと天才科学者湯川が解き明かす完全犯罪。結婚時、『一年で子供が出来なかったら離婚』との約束どおり、夫、義孝は何の躊躇いもなく離婚を切り出した。妻、綾音は彼女の優秀な助手・宏美の妊娠を密かに確信していた。翌朝しばらく実家に帰ると綾音が家を留守にしていた時、夫は死体で宏美に発見される。毒物の特定は出来たが殺害方法が一向に解明出来ず、草薙刑事は美貌の未亡人に心を惑わされ捜査に難航していた時、女性刑事内海は湯川の研究室を訪ねる。捜査には協力はしないと言うであろう湯川を友人の草薙が「容疑者に恋をしている。その為、事件の視点を見誤っている」と話し興味を抱かせ謎解きに力を貸して貰う事に。が、ｶﾞﾘﾚｵにしてもその犯行を推理できても果たして実行可能かと思わせる『何もしない事が殺害方法』とは・・・? 仕事を辞め家事に専念しいつでも夫の世話が出来るよう待機している完璧な主婦が留守をしたら・・・。人気シリ−ズの最新作。直木賞を取った前作があるのでハ−ドルが高くなるのは仕方のないこと。
内容は悪くはないと思うのだが、話の進め方が少しまずく、被害者の人格や犯人が動機を持つにいたった過程をもっとクロ−ズアップしたほうが説得力があったような気がする。

謎解きを重要視しすぎたため、作品全体のインパクトが薄れたような印象が強い。
トリックも、なんだか力押しで説得されたような気がするし、前作のような感動も薄い。

最近仕事が多すぎのようですが、東野さん、少し仕事を減らして作品のクオリティ−を上げてください。『容疑者Xの献身』の次にきたガリレオ長編だったので、
大いに期待したのですが、これは駄目です。

ストーリー展開に起伏がなく、スピード感もない。
こういった小説は、読者をぐいぐい引き込む力に溢れていて
ナンボの世界ですが、今回まったくそれがない。

『容疑者Xの献身』は本当にすばらしかった！！
でも、今回はその足下にも及ばないと思います。
作者がTVドラマを意識しすぎた結果なのかな？
そんな気もします。『ガリレオの苦悩』から続けて読んだので、 
ボリュームたっぷりで、大満足です。 

『容疑者Ｘの献身』以来、 
警察の捜査には協力をしない、 
そう誓ったのだが、 
内海薫の相談に、 
ついのってしまう。 
その、きっかけもまた、 
草薙がらみで 
ちょっと微笑ましいともいえる。 

百夜行』や『幻夜』を思い起こさせる、 
“女”の登場。 
わかりやすい動機とは裏腹に、 
まったく手がかりのないトリック。 
そして、 
驚愕の結末へ！ 

犯人らしき人物は、 
ほとんど一人。 
でも、 
アリバイも、証拠もない。 
あるのは動機だけ。 
東野作品だけに、 
どう、どんでん返しがあるのか、 
ハラハラしながら読み進みました。 

そして、 
最後に残る切なさもまた、 
・・・らしい。 
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<title>流星の絆</title>
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<description>分かりやすい口語体はドラマを見ているかのようで、主人公たちは実に活き々と、まるで意思をもった実在の人物のように魅力的だった。妹・静奈の七変化は楽しみだし、兄弟達が手を組んだときの、シテヤッタリ！感が...</description>
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分かりやすい口語体はドラマを見ているかのようで、主人公たちは実に活き々と、まるで意思をもった実在の人物のように魅力的だった。妹・静奈の七変化は楽しみだし、兄弟達が手を組んだときの、シテヤッタリ！感がたまらなかった。 

時折登場する、賭けや罠にはワクワクさせられた。物語のキーアイテムともいえるハヤシライスには、読者は臨場感を伴って一層の馥郁を与えられた。赤ワインの芳香も芳しいが、同時に陰惨な記憶を回想させるアイテムでもあり、鬱々とした気持ちにもさせられた。 

作者がいうように登場人物が作り出したというに相応しく、まさに珠玉の作品だった。 東野さんどうしちゃったの…という感じでした。
この真犯人いただけないし。（ラストは一番読者が興ざめする展開）
売れている時期だから出版社が無理くり書かせたような
がっかりの一冊、しかもハードカバー…
とても1600円する代物ではないですな。

ただ、読みやすいのでミステリ入門として買うならいいかも。
ディープな推理小説フアンには決しておすすめできない本です。読みたいとずっと思っていてなかなか読めず、ようやく読むことが出来ました。
登場人物のディテールの丁寧な描き方がさすが東野圭吾です。

ドラマは見なくて良かったです。
ドラマのWebサイトであらすじを見たら全然違うので驚きました。今回の作品は、東野作品の評価の"基準"になるのでは？というのが第一の感想。
前半は白夜行を思わせるような不気味な雰囲気があるが、しかしテーマは"兄妹の絆"。
それが一貫してぶれることなく描かれているので、安心して最後まで読めた。
ミステリーなのだが、多少そちらの印象は薄く、犯人探しよりも三兄妹と周りの登場人物とのドラマに惹かれた。
色々な意味でとても「美しい作品」であり、初心者にもお勧め出来る。
スパイスはないが物足りなさは感じなかった。展開の切替え方が凄かった?? いつにもまして東野圭吾の良さが出てたと思う??途中までは、兄弟の良さとかどうやってこの兄弟が人を騙して行くかがおもしろかったが、犯人を追っかけて必至にくらいつく所が見ててハラハラした??あといつもどおの色々な人の視点から見せていくやり方も白夜行とか同様に飽きずに読めた。そして最後までこの人だと思わせておきながら実はその人は犯人に結び付く鍵であっただけで、どんでん返しされたのはいつもにもましてびっくりした??この最後の締めの結果で180℃回転させるこの人の作品は凄いと思った。まだまだこの人の作品は一杯あるようだからチョコチョコ見ていきたい。
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<title>ガリレオの苦悩</title>
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<description>これまでの東野圭吾の作品では、殺人事件を起す犯人の心の奥深くにある何とも言えない（微妙な）心理や置かれた情景を丁寧に深く掘り下げている作品が多く、そういった長編が私は好きです。ですから、容疑者Ｘの献...</description>
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これまでの東野圭吾の作品では、殺人事件を起す犯人の心の奥深くにある何とも言えない（微妙な）心理や置かれた情景を丁寧に深く掘り下げている作品が多く、そういった長編が私は好きです。ですから、容疑者Ｘの献身を見た後の作品としてはやや物足りないかと思います。短編集としては、殺人の科学的なトリックに興味がある方には満足いくのでしょう。
ただし、第２章（テレビドラマ化されていますが）はこの本の中でも比較的長い部類で、犯人
の深い愛情が起した事件で、読後に「そこまで思っていたのか」とため息が出る作品ですね。
第４章は、一瞬「容疑者Ｘ」に出てきた親子のことが頭をよぎりました。

ところで、第３章、最後のシーンで、あの夫婦はあの後服毒自殺をしたのでは…と思いました。夫婦愛の行き着くところという意味です。皆さんいかがですか。

ということで、短編集とは言いながら、これまた心に残る作品でした。 なかなか、 
ジャンルにとんだ短編集で、 
うれしい一冊でした。 
ＴＶ版でいきなり出てきた内海薫刑事は、 
ここから出てくるんですねぇ。 

最後の話が一番面白かったけど、 
犯人の動機がいまいちでした。 
でも、なかなかの読み応えでしたよ。 

全体的に、 
ドラマの切なさが、 
余韻として残っている。 
おもしろい、とか、 
謎解きの魅力、とか、 
それだけじゃない、 
東野圭吾独特の立体的な人間と、 
その人間関係が、 
やっぱりすごい。 

新しい、女性のキャラ登場もまた、 
物語に、華（とはいえないのかしら？）を添えている。 
読んですぐでなんですが、 
やっぱり早く、次が読みたい。 
先にこっち読んで、良かったぁ。 

さ、長編読もうっと♪ 短編集としては、オカルト色が強かった『予知夢』より、
純粋に科学的なトリックを解いていく『探偵ガリレオ』に近い感じでした。
今作からは、草薙刑事が出世したからか（？）、新人の内海が登場し、湯川と草薙の掛け合いは少なくなります。
そういう点では残念ですが、各話どれも面白く、
特にお気に入りなのは第二話で、個人的にはこちらを長編にして欲しかった、と思うぐらいです。
（私はドラマ版は未見なので、ドラマ版を見た方はまた違う印象かもしれません。）

ガリレオシリーズが好きな方には、おすすめできる作品だと思います。ガリレオシリーズは映像化される以前から好きなので、ドラマでイメージが固定されてしまってちょっと残念な読者です。
ただ、この作品を読むと内海もうるさすぎないし、草薙刑事もちゃんと存在感があって安心しました。
作品としては相変わらず読みやすい。
容疑者Ｘ〜を思わせる「操縦る」が印象的でした。
ガリレオがタイトルほど苦悩してなかったのでそが残念でした。
ドラマで柴咲コウが演じた女刑事・内海薫のデビュー作「落下る（おちる）」、
そして書き下ろし「指標す（しめす）」を含む全5作品を収録した
ガリレオシリーズの短篇集。
どれもやっぱり期待を裏切らない面白さ！

「探偵ガリレオ」「予知夢」ではただの偏屈な物理学者というイメージだった湯川が
初の長編「容疑者Xの献身」で人間的な一面を見せたのだが、
今回はその流れをきちんと受けて更に変化したガリレオの姿が描かれています。
淡々とした作品のイメージが一変し、いい意味でとても読みやすくなったのでは。

個人的に一番好きなのは「操縦る（あやつる）」。
湯川と恩師、そして仲間達の友情や絆に泣かされます。
そして最終章「攪乱す（みだす）」では、遂にガリレオの敵が登場。
姿を現さない何者かと命がけで戦う湯川、
その綱渡りのようなバトルにヒヤヒヤさせられます。

そして心配していた内海薫のキャラも、ドラマよりも全然良い。
女刑事独特の視点が要所要所で必ず捜査の役に立つのだが、
決して出すぎずにあくまで"スパイス"的な存在なので好感度アップ。
しかも彼女はかなり頭がキレます。

短篇集に1600円は・・・と思う方も多いでしょうが、
こんな風に見所が満載で、買って損はありません。
既に3回読み直してしまいました。
これでますますガリレオが好きになってしまう、ファン必見の1冊です。
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/05/4062730170.html">
<title>悪意 (講談社文庫)</title>
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<description>人間の心の奥底に潜む理由なき"悪意"―
その、一種の執念とも言えるものをここまで徹底的に突き詰めた東野さんに感服。

手法も斬新で、犯人の手記と加賀刑事の記録、独白、回想・・と、それぞれの側から交互...</description>
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<![CDATA[
人間の心の奥底に潜む理由なき"悪意"―
その、一種の執念とも言えるものをここまで徹底的に突き詰めた東野さんに感服。

手法も斬新で、犯人の手記と加賀刑事の記録、独白、回想・・と、それぞれの側から交互に語られていく。
なので、前半で早くも犯人が分かってしまって、まさか後半全部使って種明かし？と、一瞬興ざめしたのもつかの間。
物語はそこから二転三転し、最後には「やれれた！」と叫んでしまった。
ものすごくダークだが、数ある東野作品の中でも個人的に上位にランクインする1冊。がかなり気持ち悪い。そして動機が、おそらく意図的にスッキリしないように描かれてるため私には受け入れられなかった。 本作は、ある人気作家の殺人事件を巡り、
被疑者となった友人と彼を追及する刑事との回顧を交互に配置して、
鮮やかなアリバイ崩しや、それをはるかに上回る事件の背景、
さらにタイトルともなった大小の悪意、
そして、本件の動機ともなった底知れぬ悪意を描き出すものです。

早い段階で犯人は明らかになるものの、
一見単純とも思えた事件の背景と動機とが二転三転していきます。
ちなみに、本件に描かれた細かい設定はすべて意味を持っています。

よもや、本件がこれほどの拡がりを持つとは…。
思わず、真相を追う加賀刑事と同じ感想を抱かされました。

また、真相につき、加賀刑事も思い当たる節のある、
大きな社会問題についての問題提起が織り込まれているのも秀逸だと思います。
決して後味は良くありませんが、一読に値する作品です。手記のみで事件が進んでいき、
しかもその内容が真実とは限らない・・・。
とっても斬新な描き方で東野圭吾すげー！
と思わずにはいられませんでした。

どんでん返しも１回のみではありません。
繰り返し読みたくなる小説もそんなにないですが、
これは間違いなくもう１回読みたくなります。
伏線につぐ伏線の数々！ほんとに東野圭吾スゴイです。
読んでる途中でも何度となく読み返しました。

犯人の悪意もほんとに陰湿で
そのためにここまでするか！？と言いたくなります。
伏線好きならぜひ。東野圭吾の大得意であるミスリードを最大限に生かした作品かと思います。
最初から最後まで騙され続けました。
まさかこんな所で著者の術中にハマっていたのか！！？という感じです。

発端の殺人事件は割とあっけなく解決してしまうのですが、それこそがこの物語の序章だったとは終盤に入ってやっと分かりました。
その捕まった犯人が決して語らない「殺人の動機」。

この作品は、
人が殺人を犯す動機はなんなのか？
この事に焦点を当てて加賀刑事が推理していく事で進んでいきます。

あらすじの説明をもう少ししたいと思ったのですが・・・難しいですね。特にこの作品は。
とにかく、東野圭吾の読者の意表をつく作風が好きな人は読んでみましょう！！
とんでもない結末に驚くことかと思います。
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/06/4167110067.html">
<title>秘密 (文春文庫)</title>
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<description>男性と女性で意見の別れるお話ではないでしょうか。ただ、あまりに切ない。読み終わると胸が締め付けられるような感じ。娘の意識が妻。二人の葛藤が、特に平介の苦しさが強く描かれていると思います。本当に直子は...</description>
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男性と女性で意見の別れるお話ではないでしょうか。ただ、あまりに切ない。読み終わると胸が締め付けられるような感じ。娘の意識が妻。二人の葛藤が、特に平介の苦しさが強く描かれていると思います。本当に直子は消えたのか…皆さんのレビューを見てて自分は感覚が違うのかと思いました。最後にバレてしまうきっかけになった指輪の件ですが、あれは直子の平介に対する愛の証だと思います。平介があの懐中時計さえ受け取っていなければ、バレなかったのでは?。そうなった時一番辛いのは直子自身になる筈です。藻奈美の意識が戻って無事に嫁いでハッピーエンドなんて結末を誰が東野圭吾に期待するのでしょうか?確かに切なすぎる結末ですが、私は流石東野圭吾と思います。文句なく☆5つです!東野圭吾の本はほとんど読んでいますが、

この本もその中でも良作だと思います。

読んで損はないでしょう。

非常に泣けるシーンもあります。

ただ、どうしてもお父さんに感情移入してしまい、

最後はどうしてもやるせない気持ちになりました。

最後の秘密は個人の発想にお任せと言う感じでしたが・・・

う〜ん、思い出しただけでもモヤモヤする。（笑）
読む前にまず必ず荒井由実の“翳りのある部屋”を用意して下さい。

男性の方は平助に感情移入しすぎるでしょうし、ロジカルに考える傾向
があって、ずいぶんと損な読み方がされている方が多いようです。

特殊な事態が発生したのですから、実は直子が本来は一瞬で消えてしまう
ことや、藻奈美の肉体でさえも突然助かったかに見えて死んでしまうこと
も起こりうる事ですが、人間は常に都合の良いようにし楽観的な考えを
もたない傾向が、この夫婦にもみられます。

結論を言ってしまえば、一般世間で『愛する』と言うと、ともすれば「お前は
俺のものだ」と実は自己の満足を求めるだけの結果になっている事が少なく
ありませんが、「愛するその人が一番幸福になれる選択をする」事の重要さ、
しかし、そこに気付いた時の行動は、殆ど自分にとって認めがたい勇気と、失う
ものの大きさの覚悟が必要である。この点ではないかと思います。

これは自己犠牲とは違います。自分の献身さや内助で出世した主人を自分の
事のように幸福に感じることが出来る妻のような崇高な境涯といえるでしょう。
作者はこの物語で、とどのつまりはここを伝えたかったのだと感じました。
男性に多い独善的な愛と女性に多い献身的な愛の傾向性の違いとも言えます。

森村誠一をして「『放課後』は世界に出しても恥ずかしくない傑作」と言わ
しめた東野圭吾。ミステリーの構造を幅一杯をつかった『手紙』と同様、
ミステリーの魅力的な構造をこの『秘密』で間違いなく堪能できます。これが
東野圭吾作品の醍醐味と言える作品です。

女性の方のほうが感性に任せて読めるので読後感は感動の涙を流されるのでは
ないでしょうか。

私もラスト60ページから終わりまで涙っ放しでした。映画化もされていて評判もよかったので読むことにしました。
オチがちゃんとつくのかな？と思って最後まで読みましたが、なんだかあれ？って感じで終わってしまいました。
東野圭吾の「ダイイングアイ」とか受けつけれなかった人（僕みたいな人）はこれは苦手でしょうね。
ほとんどの方が☆５をつけている反面、☆２以下の人もけっこういるのもうなずけますが、もうこれは多分好みの問題でしょうね。
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/07/4167110075.html">
<title>探偵ガリレオ (文春文庫)</title>
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<description>私はこの書を、テレビドラマ『ガリレオ』の、ネタ本とおもってしまう。
これは、著者の東野圭吾氏にとっては、光栄なことなのかもしれない。
とにかく、この小説シリーズよりも、ドラマ『ガリレオ』が面白かった...</description>
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<![CDATA[
私はこの書を、テレビドラマ『ガリレオ』の、ネタ本とおもってしまう。
これは、著者の東野圭吾氏にとっては、光栄なことなのかもしれない。
とにかく、この小説シリーズよりも、ドラマ『ガリレオ』が面白かった。
かの『ガリレオ』は、この原作を解体し、最高に愉快なドラマになった。
草薙警部も登場しない。かわりに、新米の女性刑事が登場。これを演じるのは柴崎コウである。
湯川学を演じるのは福山雅治。
「興味深い」「面白い」が口癖の福山の演技は まことに見事であり、目を閉じると湯川のイメージは、福山の姿になってしまっている。
この書は、「物理学的ミステリー」という新しいジャンルを創ったと言うべきである。
故に、その証明は具体的でないといけない。
ドラマ『ガリレオ』では、詳細にセットされ 肉眼でかつ音響入りで生々しく見ることができる。
元気な柴崎コウと福山雅治のコンビが演じるドラマ版『ガリレオ』を一度ご覧になることをお薦めする。
最高に面白かったので。
５つの短編から成り立ってます。
全編、事件が科学により解き明かされていくのですが、
トリックが身近ではないので「ふ〜ん」ってな感じで読み進められます。

内容は普通です。面白いのですが、展開が予測できます。
後編の予知夢、ガリレオの苦悩は読むかどうか悩み中・・・200Xとかが好きなら楽しめるんじゃないでしょうか。
まあ、そんな内容です。 帝都大学理工学部物理学科助教授湯川学が難解な怪事件に挑む推理ミステリーだ。常に冷静沈着でどんなことにも動揺しない。「論理的に考えて」を口癖にし、物理、化学の学問要素を活かし解決していく。

 科学的にトリックを見破っていくため、じっくりと読まなければ理解できないが、盲点をつくような考えで事件解決の糸口を見つけ出していく小説の手法はやみつきになる。
『容疑者xの献身』が映画化されたのをきっかけに、ガリレオシリーズ3冊を読んでみようと購入しました。

事件の謎をとくにあたり、科学的な面が大きく関わってくるため(だからこそ天才物理学者：湯川が登場するわけですが）、典型的文型な私からすれば全く理解できない言葉も多々出てきますが、それらが理解できなくとも謎解きの面白さは十分に味わえます。

ただし、同じく東野氏の推理短編集である『探偵倶楽部』は、豊富なトリックを屈指し短編ながらその中で読者を巻き込むように二転三転するストーリー展開が大きな魅力でしたが、このガリレオシリーズの場合は、そういった展開の面白さはそれほどありません。推理小説の作りとしては実にシンプル。
その分、物理学者としての専門知識や論理的思考を屈指し謎を解く湯川のキャラクターに惹かれるかどうかで、評価が分かれると思います。

これに続くシリーズである『予知夢』と『容疑者xの献身』も読みました。それぞれ同じシリーズの独立した小説ではあるため、どれから読んでもいいのですが、これと『予知夢』で本来の湯川のキャラクターと、湯川と同級生刑事：草薙の関係性に十分触れたからだったこそ、『容疑者xの献身』がより楽しめたのだと感じました。
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<title>予知夢 (文春文庫)</title>
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<description>この書と、前作『探偵ガリレオ』を、徹底解体し、愉快なドラマ『ガリレオ』が誕生した。
草薙警部の代わりに、可愛い柴崎コウが新米女性刑事として、福山雅治演じる湯川学と組んで難事件に取り組んでいく。
快適...</description>
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この書と、前作『探偵ガリレオ』を、徹底解体し、愉快なドラマ『ガリレオ』が誕生した。
草薙警部の代わりに、可愛い柴崎コウが新米女性刑事として、福山雅治演じる湯川学と組んで難事件に取り組んでいく。
快適なテンポと内容の分かり易さは、この小説を凌駕している。
ドラマ『ガリレオ』を観た者としては、ドラマのために書かれた小説と思ってしまう。
ドラマと小説を比較するのは、まことに贅沢な遊びである。
手抜き無く、思いっきりふくらませたドラマ『ガリレオ』をご覧になることをお薦めする。
本当に面白いのだから。
福山と柴崎の魅力が最高に引き出されていることを保証する。科学トリックを最初に考えてそれに話をつけくわえた感じ。トリックもストーリーも面白みはない。よくないミステリー作品の評価に、こういうトリックを考えつきました、というレポートのような作品、というのがあるが、このシリーズの短篇はまさにそれ。肝心の科学トリックも、本当に実現可能なの、というものがいくつもあり小説としての質を落としている。前作『探偵ガリレオ』に引き続き、読んでみました。
前作よりも湯川の関わり方が、単に｢物理学者｣ではなくより探偵の目線になっているような感じがします。

『容疑者xの献身』がこれの続編になり、三部作それぞれ同じガリレオシリーズでも独立した話になっていますから、どれから読んでも楽しめますが、『探偵ガリレオ』とこれを読み、湯川と同級生刑事・草薙の関係性を十分に知ってからの方が、『容疑者xの献身』をより楽しめると思います。
天才物理学者湯川学が、警視庁捜査第1課草薙俊平から持ち込まれる数々の謎を、
その頭脳で快刀乱麻を断つごとく解決するシリーズ第2弾。

前作と若干趣向が異なるのは、「夢想る(ゆめみる)」や「霊視る(みえる)」のように、
純粋に論理的思考のみで真実を解明するエピソードが含まれていること。
残り3篇は、前作同様、トリックに物理(化学)現象を用いており、物理学者湯川の面目躍如
といったところ。

しかし、前作から引き続き、短編集に、こんなにトリックをふんだんに使ってもったいない
と思わないでもない。中には長編の仕掛けに使っても十分いけそうなものもあるのだが、
出し惜しみしないところが、作者の真骨頂か。ガリレオのドラマを観ていなかったので、この本がガリレオだと知らずに読んだ。
短編で読みやすいが、東野圭吾作品は長編小説の方が好きだ。???東野圭吾ほど、多彩な作品をおくりだす作家は珍しいだろう。デビュー作は、学園を舞台にした本格推理小説『放課後』（第31回江戸川乱歩賞）。第52回日本推理作家協会賞受賞の『秘密』では、ミステリーの形式を踏みながら家族の美しい情愛をせつなくつづった。クローン技術を題材にした『分身』や大型原子炉が危機に陥る『天空の蜂』などの社会派小説も生みだしている。作品ごとに、まったく違った味わいを読者に与えてくれるのだ。 ???本書は「探偵ガリレオ」シリーズ2作目。帝都大学理工学部物理学科助教授、探偵ガリレオこと湯川学が、摩訶不思議な事件を論理的に解決していく、本格推理短編集である。 ???素封家の屋敷に侵入者があった。犯人は27歳の青年。2階で眠っていた娘を襲おうとしたらしい。逮捕された犯人は、17年前、その少女と結婚する夢を見たという。夢に現れた少女が現実に存在するとは？ 予知夢はあるのか？ ???ロマンチックにも感じられる第1章「夢想る（ゆめみる）」をはじめ、「霊視る（みえる）」「騒霊ぐ（さわぐ）」「絞殺る（しめる）」「予知る（しる）」の、全5作が収録されている。軽快な文章の中に凝縮された、オカルチックな題材と巧妙なトリック、明晰な推理と確固たる論理。本書はたぐい稀なるストーリーテラーである著者の技を堪能できる作品といえよう。（冷水修子）
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<title>さまよう刃 (角川文庫)</title>
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<description>追って追われてのスピーディな展開と最後は東野作品お決まり？のどんでん返し？！読み手の興味をひと時もそらさない。最後まで夢中になって読めた。本書では、犯罪被害者とその家族が負う怒りや悲しみ、少年犯罪を...</description>
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追って追われてのスピーディな展開と最後は東野作品お決まり？のどんでん返し？！読み手の興味をひと時もそらさない。最後まで夢中になって読めた。本書では、犯罪被害者とその家族が負う怒りや悲しみ、少年犯罪を裁く法律の限界を扱っている。時折登場する、性犯罪を描写したシーンは、気持ちが疲弊してしまうほど酷く辛いものだった。

読者は当然の事ながら犯罪者を憎む感情が増幅し、被害者の父・長嶺に同情する。長嶺には復讐の念を遂げさせたい気持ちに駆られるが、そんなことが許されるなら法治国家は崩壊するのだ。法律は弱いもののために作られていないことだと実感するし、人間が作るものであるから限界がある。その中で幸せに暮らすには、他人の権利を剥奪しないこと、つまり犯罪を起こさないことに尽きるのだろう。

本書は正義とは何かを問う傑作である。だが、ラストシーンでは「正義にも犠牲が伴う」のかと、現実に引き戻され、ただただやるせなさが残った。長嶺の無念を思うとともに、犯罪被害者やその家族は、こうした苦しみの中にいると思うと心が痛んだ。作中で扱うテーマがストレートな問題提起になっている為か、読後感はノンフィクション系のルポを読んだあとのそれに近い感じでした。
おそらくは意識してそうしているのだと思いますがエンターテイメント小説として見るにはあまりにも臭みが無い人物達が、ハッキリ「悪」として描かれる少年を狙って、逮捕する為、また報道する為、または復讐する為に動く様は、ある面では強烈なリアリティをもっていたように感じました。
世論を巻き込んでうんぬんといった展開やら、または少年の心の闇がどうのといった展開。またはこの種の物語につきものの「救い」や「赦し」といった女性的なファクターを極力排除し、娘を亡くしてまさしく「さまよう刃」となった父の「復讐の成否」にのみ焦点を当てたラストシーンは、東野さんの筆力の高さを改めて見せ付けられたような気がしました。
良書です。

 東野圭吾の作品は、「ガリレオ」シリーズや「加賀恭一郎」シリーズに代表される、「探偵」物も多いが、本作品や「天空の蜂」「手紙」などのような「社会派」作品も多い。個人的には「探物」はもとろん面白いと思う。しかし、本作品のような「社会派」作品も同じくらいに評価している。賛否はあると思う。しかし作者は賛否になることを望んでいるのではないだろうか。

 東野圭吾の「社会派」作品を読むといつも深く考えさせられる。そして、「この小説を世の中の多くの人に読んでほしい」と思う。また、「この小説のテーマについて議論をしてほしい」と考える。東野圭吾の社会派作品はそこまで考えさせられるだけの「魅力」と「力」がある。

 繰り返しになるが、ぜひ本作品を読んでほしい。「このような人に」ということは書かない。世の中に生きるすべての人に読んでほしい作品だ。そして考えてほしい「本当の正義とは何か？」ということを。意見は人それぞれだと思うが、それでいいのだ。正解は一つではない。いや、正解なんてない。それぞれがそれぞれの意見をいい。それぞれの「正義」というものを見つけ出してほしい。

  少年法云々を考えるにはちょっときつすぎるな、と言うのが正直な感想です。最大のトリック、種明かしも、面白いですが、この種犯罪について考えるには不謹慎と言う感じです。
 さらに、言うなら、例えば携帯の履歴なんかは、どう扱ったのか、そんなところも、詰めが甘いなと思います。
 ペンションの人についても、登場の仕方が中途半端な気がします。

 そんなにつまらないなら途中で放り出したかと言うとそうではなく、もう、本当に読む時間を何とか作って一心に読みました。圧倒的な力でグイグイ読ませるのです。５００ページ弱にも及ぶ長編ですが一気に読ませます。
 その力は何かと言うと、たぶん関西人の力ではないかと思うのです。わがまま、勝手、言いたい放題、そして、がめつい、でも、最後のところはアホなほど正直と言う圧倒的なパワーです。私も関西人であり、こういう理屈抜きとも言える様な話が大好きです。

 あまり、文学賞には恵まれていないようですが、これからも、こんなすごい作品を作り続けて欲しく思います。

 
少年犯罪やその関連の法律にまつわる問題を題材にした小説です。
特に娘を陵辱され殺された父：長峰が、その犯人達の1人を殺しもう1人を追いかけ逃亡する自らの行動に関し、｢悪いとわかっていてもやらずにはいられない｣という心の葛藤を持っているその様子は、現在の少年法の矛盾に最も苦しむ存在として、感情移入させるものがあります。
また、子供の問題だけでなく｢子供が犯罪を含めたある種の問題に関わった場合、親としてどういう考えを持って子供と向き合うべきか｣という問題を取り上げたところは大きく評価できます。
この小説にはそういった問題に対し、目新しい解決策となりうる展開があるわけではありませんが、問題を物語の中だけのことでなく現実のものと考えさせ、｢自分ならどう考えるか｣と考えずにはいられなくなる小説でありますから、｢問題提起本｣としての役割は果たしていると思います。

ただしこの本はノンフィクション小説でなく、東野氏の小説。
であれば、書かれた趣旨はどうであれ、単なる問題提起だけでなく小説としての完成度が求められるのは当然。
長峰氏の逃亡過程で、確かに｢2人目の犯人はどうなるんだろう｣と気になり最後まで読ませられたのは事実ですが、同時に｢なぜここまで大胆な行動で、つかまらないんだろう？｣と思わせる部分があるのは読んでいて気になりました。
大胆な行動が逆に警察の目をくらませているとか、その行動の裏で警察につかまらないための綿密な計算を長峰氏が行っているなどの様子が伺えるならまだしも、どう考えてもその様子はなく、｢フィクションだ｣とか｢携帯の逆探などがしにくい時代背景｣とか｢指名手配犯の写真が公開されても、大概の人はまさか手配犯がすぐ近くにいるなんて夢にも思わない」などといった面を引き算しても、話の流れにちょっと不自然さを感じました。
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/10/4087474399.html">
<title>白夜行 (集英社文庫)</title>
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<description>長編ですが、最後まで一気に読めます。なんとも言えない哀しい話です。長編ですが、小難しい書き方がしてなく、さっと読めるので、機会があればいろんな人に読んで欲しい本です。
お薦めです。

白夜行 (集英...</description>
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<![CDATA[
長編ですが、最後まで一気に読めます。なんとも言えない哀しい話です。長編ですが、小難しい書き方がしてなく、さっと読めるので、機会があればいろんな人に読んで欲しい本です。
お薦めです。

白夜行 (集英社文庫)白夜行ドラマ「白夜行」オリジナル・サウンドトラック写真集 白夜行『幻夜』と並んでやはり最高ではないでしょうか？男のひたむきさが悲しく悲しく書かれています。自分だけが知ってる女の痛み、そのときの傷みから女を守るため、女を美しくはばたかせるためならなんでもやる男。ふたりの、お互いの感情表現も心理表現も一箇所もなく、周りの人間に起こる状況描写から浮かび上がらせます。それがやるせないくらいはっきりとあぶりだされます。全然別の方向をみて生きてるような男女が、水面下奥深くでしっかりと手を握っていて、誰にも邪魔されない、みたいな感じ、ですか？これは純愛というのとは全然違いますよね？あくまで女は自分のためだし・・・お互い同じくらい弱いところさらけだして、じゃないもんね、男は悲しいね。読書を習慣付けることも必要だと思いつつ、
あまり本を読まないわたしがある時近しい人間から
「東野圭吾作品がおもしろいよ」と聞き、
なんとはなしに書店に向かった時、気まぐれで購入したのがこれだった。
紹介者からお勧めのタイトルも聞いていたのだが、
それらは裏表紙の粗筋を見て好みでないものや、
続き物の一冊だったりしたので手を出しづらく
他に何かないかと見た時、どうやらこの白夜行が
氏の代表作とも言えるような著書だったようなので意思を固めた。

発端はある殺人事件。
その事件を調査する刑事の視点から物語は幕を開けた。
読者はその事件の真相を知り得るため、文章に目を走らせる。
ところが、その真相はわからぬまま次々と新たな風呂敷が広げられては
謎が深まり、謎が解けてゆく。まさにミステリの醍醐味。
なるほどページをめくる手が止まらないという謳い文句も頷けた。
しかし読み進むにつれ、散りばめられたヒントから
事件の真相が読めてくるようになる。
それでもなおページをめくりたいのは、真相の根拠つまり事件の裏、
ひいてはこの850ページに及ぶストーリーの大元を知りたいがためなのに、
ついにその欲求は解消されぬまま物語は終了する。

このエンディングで良いのか悪いのか、
そこがこの作品を語る上で最も重要なことなのだろうと思う。
確かに、数多くの物語を読んでいる人間にはこういうエンディングもアリだろう。
語とは結果より過程を楽しむものだと言うのは大いに賛同できる。
しかし、これを機に読書の習慣をつけようかと思っているような人間には
ヘビーなエンディングだったと言わざるを得ない。
このもやもやを自己完結できるほど、小説を読むことに慣れていないのだ。
終わりよければすべてよし、そういう小説の方がわかりやすくて良い。
そういう意味で、この厚さも相まってあまり本を読まない人には
オススメできない作品である気がする。
紹介者が白夜行を挙げなかったのはそのせいなのかもしれない。

余談。
低評価をつけているレビュアーの意見の支持率は低いようだが、
あんまりにも極端な物言いはともかくとして、
わたしの主観としてはやはりそれはそれで的を射ているように思える。周りの視点で主人公二人を語らせるという手法は今までもあったが、ストーリーに綺麗に合致して、視点が変わっても読みやすいものであった。構成もまたよく練られていたかと思う。だがどこまで行っても消化不良が残った。

言ってしまえば丁寧さが欠けているのだ。小説というのは本筋から少し離れたところをおざなりにしないことで、深みをつけているのだと思う。その点で白夜行は細部が少々適当に感じられた。ほんの僅かに気になる点がちょこちょこあるもののそれは最後まで解消されることはないということも多い。伏線が消化されるカタルシスを期待していただけに最後を読んだときの肩透かしは大きかった。

作者が見せたい部分だけはきちんと描かれているとは思うが、それ以外がおざなりになっているのだ。そしてその本筋を大事にするために多少強引とも思える部分が少々あったと感じた。作者と同じ感性と価値観を持つ人ならば、全く気にならないのだろうと思う。しかし私は細部の取りこぼしが気になって本筋に感情移入できなかった。そこさえきちんとしてくれれば★4つというところだったので残念であった。悲惨なストーリー、主人公の心情描写のなさ、登場人物の多さ、最悪のラスト、などかなり読みずらいはずの小説。けどちゃんと面白かったってことがこの小説の凄さだと思います。なかでも主人公雪穂と亮司が絡んでる場面がなく、心情描写もない、やはりこれがこの小説の面白ろさです。小説ならではじゃないですか。自分で想像するから、出来るから面白いのです。めちゃめちゃ想像しやすく書いてくれてます。僕はラストを読み終えて解釈したことは、雪穂は亮司でさえもただ利用してただけやったんか、でした。そう解釈したらゾクゾクしてきて寒気がして、怖くて布団から出れなくなりました。やばいこの女ほんまに怖すぎる…って。 
僕はこの東野圭吾って人を物を作る人として大好きになりました。 雪穂はどこまでもとんでもない女であって欲しい。 だって作り話やねんから。そっちの方が絶対面白いでしょ。
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/11/4167110113.html">
<title>手紙 (文春文庫)</title>
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<description>中盤ぐらいまではよくあるストーリー。
中盤から終盤にかけての展開はこの物語のメインストーリー。
作者の持論（？）が一般論を逸脱していくところに衝撃をうけます。
それと、終盤は涙なくしては語れません。...</description>
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中盤ぐらいまではよくあるストーリー。
中盤から終盤にかけての展開はこの物語のメインストーリー。
作者の持論（？）が一般論を逸脱していくところに衝撃をうけます。
それと、終盤は涙なくしては語れません。強盗殺人犯の弟である主人公：直貴の人物設定に、やや｢いかにも小説的(イケメンで歌がうまい、など)｣な部分がありますが、それよりも直貴の周囲の人々が、大変リアルに描かれている印象の方が強いと感じました。
犯罪者の家族に対し、全面的に味方をする人々や、逆に極端に差別をする人々も出てきますが、それよりもここで多く出てくるのは、｢理性的には｢差別はいけない｣と認識しているから、あからさまな差別的発言はしないけど、能的には｢犯罪と名のつく、あらゆるものからできる限り遠ざかりたい｣と感じ、実際、できる限り関わらないようにする｣という人々。
これを｢逆差別｣という言葉で表現していますが、現実として一番多いのではないかと感じました。

また、｢差別はあって当然。犯罪者の家族はどうすることもできない。｣という言葉が出てきたとき、著者はずいぶん思い切ったことをしたものだと思いました。
しかし、犯罪者の家族をとりまく現実を考えた時、こういう考え方があるのも事実(正しいかどうかは別として)。
つまりそれだけ、罪を犯すということは、本人のみならずその家族も、人生を狂わされるということ。
著者はそんな現実を、「正しいかどうか」という著者自身の主観を一切交えることなく、ひたすら描いています。
だからここで出てくる｢犯罪を犯すことによりその家族をも巻き込む過酷な現実｣に対し、思うことはあっても、奇麗事を一切交えずに描ききったことは評価に値すると思います。
ただ、星を1つ減らしたのは、直貴を言い表す言葉が、｢直貴は｣と｢彼は｣が混用されていて、とまどうことが多かった点ですね。やむにやまれず犯したというリアリティーがないように
感じました。
今も昔も貧しくったっていろんな制度で大学へは
行けますよ。一番元となる部分で疑問を感じたから
あとが全部うそっぽくなってしまった。
自分のしたことを悔いて懺悔させるのなら、この兄を最初徹底的な悪人に
してしまえばいいのに、と思った。
面白かったと思います。普遍的な面白さというより、個人的に面白かった。
それは、この作品があくまで「ドラマ」であるからだと思う。
だからこの作品に対する不評の多さも容易に想像できるが、これでいいと思う。
主人公が容姿に優れ、歌が上手く、性にモテ、頭の回転もよく、仕事も出来る。
とんでもない設定だが、大いに結構です。
私は東野さんの作品を読んで、作者のミスを探すような読み方をしなくなりました。
あってもいいのです。
幼稚に言えば、楽しい、面白いと思わせてくれればいいのです。
と考えるようになりました。
何故なら、それこそが最も難しいことで、作品の命だと解釈しているからです。
皆さん、難しいことは本の中で考えるといいんじゃないでしょうか？



弟の学費のため、強盗殺人を犯した兄。刑務所から月に１度、弟・直樹のもとへ手紙が届く。直樹は、進学、恋愛、就職等ことあるごとに強盗殺人犯の弟のレッテルがつきまとう。到底、兄の手紙など、煩わしい過去を思い起こさせる材料に過ぎない。幾多の困難を乗り越え、やがて直樹は犯罪者の弟であることを無理に脱ぐことをやめて、いきようとした。だが、堂々としていることが果たして本当に潔いのか。愛する家族を守れるのか―。葛藤の末、直樹はある選択をする。全てを悟った兄と弟の思惟が複雑に交錯し、また直樹を支え続けたひたむきな妻の優しい心に感動する。犯罪者の家族が負う辛苦を痛烈に描き、犯罪者が背負うべき罪は、被害者への贖罪で終わらないことがよくわかる。著者は本書の中で、殺人の最大の悪は被害者の人生を奪うのは勿論のこと、人との繋がりを強引に絶ってしまうことと教えている。物語もさることながら、殺人行為は、自死であるとともに「社会性」の死という事実を顕然と示しており、犯罪の側面を見るにも恰好の良書である。
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/12/4061851306.html">
<title>眠りの森 (講談社文庫)</title>
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<description>加賀恭一郎シリーズ、第二弾。
バレエ団を舞台とした、一連の事件、そして加賀恭一郎とバレリーナ、浅岡美緒の悲恋物語。

あらゆる部分が、奇麗事なく非常にリアルに描かれていると感じました。
まず、捜査の...</description>
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<![CDATA[
加賀恭一郎シリーズ、第二弾。
バレエ団を舞台とした、一連の事件、そして加賀恭一郎とバレリーナ、浅岡美緒の悲恋物語。

あらゆる部分が、奇麗事なく非常にリアルに描かれていると感じました。
まず、捜査の進められ方。理論整然と捜査が進む、｢いかにも小説｣といった展開ではなく、捜査員が何度も何度もバレエ団を出入りする所や、状況から仮説を立てるにあたる、捜査員同士のやりとりなど、まるで現実の捜査模様を垣間見ているようなリアルさがあります。
また、バレエ団という特殊な団体の内情。日頃私達が舞台上で見るバレエの美しさではなく、その裏舞台で見られるダンサー達のストイックさ、そしてバレエ界の厳しさが強く強く伝わってきました。
そして、若き加賀恭一郎の、1人の刑事としての自分と1人の男性としての自分の狭間で微妙なバランスを保ちつつも捜査を進めている様子は、初めから激しく恋心を表に出すよりも、むしろその気持ちの強さを感じ、ラストはとりわけ胸が締め付けられるものを感じました。加賀シリーズ2作目、とあるバレエ団で起きた悲劇の物語。
加賀刑事がバレリーナの1人である浅岡美緒という女性に恋をするのだが、
刑事としての彼の魅力と、1人の男性としての彼の魅力、その双方がたっぷり描かれている。

バレエってあまり馴染みのない世界だが、ダンサーたちの踊りに対するストイックな姿勢や人間関係、
それらの独特な空気がすごく分かりやすく書かれていて夢中になって読んだ。

想像を絶する努力で築きあげられた"プリマドンナ"の地位、
それはどんなことをしてでも、守らなければならないもの。

華やかな世界の裏側に隠された彼女たちの苦悩・・ちょっと悲しい物語だが、
加賀刑事の美緒に対するピュアな恋心がそれを大きく救ってくれているように感じた。
それがこの作品の醍醐味であり、全てである。読み終わった後，とっても切なくて，でもとても綺麗な物語だと感じました。バレエの練習をしている風景や，発表の舞台，加賀刑事の表情などとても頭の中で思い描きやすかったです。加賀刑事のファンになってしましました★
読みやすいし，何度も読みたいなと思える作品です。読んだことがない人は是非読んでみてください。 物静かなタイトルである。素人目には絢爛豪華に映るバレエの世界を舞台に起きる幾多の事件。このコントラストが読者を最初に惹きつけるのかもしれない。加賀恭一郎刑事の初の短編集『嘘をもうひとつだけ』で最初に扱われたる事件もバレリーナのそれであったことが想起され、本書にはもとより親近感があった。登場する地名が大泉学園や中村橋、そして富士見台といった西武池袋線のものであっただけで、自分が住んでいる生活圏での物語であることが一層の「和み」を与えてくれた。

 人気シリーズと呼称してよい加賀恭一郎であるが、最初に大学生として登場した『卒業―雪月花殺人ゲーム』から数えて本書は二回目の再出演で、大学卒業後、当時の中学教師から今は警視庁捜査一課の刑事となっている。本作品ではまだ自分自身のことを「自分」ではなく「俺」と呼んでいることにあたりに、何となく初々しさを感じるのである。加賀自身の身体的特徴をことさらに強調する記述も本書では少なかったように感じられた。

 「加賀恭一郎は進化する」という帯のフレーズに違和感はない。それ以降の作品も何冊か読んでいるか、間違いなく刑事・男性としての魅力さを増している。陰鬱な終わり方であるよりは、自分が好きな（愛した）女性にきちんとした想いを告げるという清々しい締めくくりに読者はある種の安堵感を得られる。刑事としてだけでなく一人の魅力ある男性としての進化にも必然的に興味が湧くであろう。本書の内容には触れない。読んで決して損はない作品だ。
バレエ団を舞台にした悲劇です。「眠れる森の美女」のレッスン、ゲネプロ、公演の様子を背景に、バレリーナの自己管理の厳しさを横糸に織り交ぜながら、不可解な殺人事件が続きます。半分まで読んでも誰が犯人なのか私には分からず、解決したい一心で一息に読でしまいました。最後はパズルが上手くはまったように、謎が解き明かされ、安堵。ストーリも魅力ですが、刑事役の加賀恭一郎の目線で描かれたバレリーナの日常や舞台の風景もこの本の面白さかも？
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/13/4087461343.html">
<title>幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))</title>
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<description>メインの一人、雅也の行動が不自然すぎて説得力に欠ける…というか、“無理やり”感満載。震災まで普通の一般人として生きてきた雅也が、愛する女（美冬）に指示されたからといってそんなことまでできるとは思えな...</description>
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メインの一人、雅也の行動が不自然すぎて説得力に欠ける…というか、“無理やり”感満載。震災まで普通の一般人として生きてきた雅也が、愛する女（美冬）に指示されたからといってそんなことまでできるとは思えない。美冬に従順になる心理が理解できない。動機付けが弱い。皆さんが書かれているとおり、最後まで美冬の目的もわかりませんし、常人には理解しがたい話しだと思います。阪神淡路大震災を取り上げたところと、話しの伏線の張り方は好きですが。 私はこの「幻夜」を読み、あとがきで「白夜行」の続編的な話であることをを知りました。それで、たしか「白夜行」ってドラマ化されていたよな〜と、ネットでドラマのあらすじを読み、罪は雪穂の悲しい過去によって犯されたものであると同情し、平凡な幸せを持つ者を忌み嫌う感情に心から共感することができました。その後で遅ればせながら「白夜行」の原作を読ませていただいた次第で・・・。
 雪穂＝美冬の図式を知らずして「幻夜」だけ読むと、美冬のあくどさに辟易するほど嫌悪感を抱くのですが、雪穂のかわいそうな身の上を思えば、数々の悪行は、その憎しみや世の中への復讐心からくるものであると理解もできる気がします。が、ここまでやるか？！しかも自分の手は汚さず、健気にも慕ってきてくれる男を利用し尽くして！！とも思います。
 私達女性の心中には常に、大なり小なり、妬み嫉みなどの黒い感情が潜んでいるものですが、実際には妄想の中でしか相手をおとしめることなどできずに暮らし、フラストレーションを抱えながら無難に生きている・・・そんな女性たちの鬱憤を、せめて小説の中でくらいは晴らしてあげるわ、っていうのが美冬なのではないでしょうか。
 でも本当に美冬のような哀しい女性がいたとして、その魂はどうやったら安息できるのでしょう？ え？彼女は安息など求めてはいない？では巨万の富、名声、おいしいご飯、究極の美eｔｃ・・・すべてを手に入れたとき、どうなるのでしょうか？
 「幻夜」の続編で東野さんにそのへんのところをうまく消化してもらいたいですね。

 「幻夜」のドラマ化も観てみたいものです。その際キャストは・・・
   美冬・・・小雪
   雅也・・・小栗旬
   ゆうこ・・・相武紗季
   頼江・・・萬田久子
   （加藤・・・安部サダヲ）

なーんて、いつも小説を読むとき、こんな風に俳優さんをイメージしながら読んでます。読んでる最中は、
新海三冬って一体全体何者なの？
その思いだけで
この本の約3cmの厚さなんて
へでもなく、夢中で読みました。

そして結末。
えええええ（怒）
と言わずにはいられません。
確かに途中まではとっても
「白夜行」してるのですが、
ここまで読んで結果それかよ！
みたいな。

東野圭吾大好きなのですが
ここまですっきりしないのはびっくりでした。
すっきりしなくてもいいかたはぜひ。なんと言うか、内容のわりにページ数が無駄。
読後感悪い。
ゾンビが街中で増えて、どうしようもないから戦術核落としたパターンの
安っぽい恐怖映画を見ているよう。
万が一、続編を視野に入れてのことなら、「いい加減にしろ」って感じ。

圭吾作品30作品程読んで、泣かされた作品も多数ありました。

まあ、そのギャップでこんな評価です。

地元の地名がいくつか出てきたのはやや良。ファンの間ではもっぱら百夜行の続編とされているようですが
東野氏がエッセイのなかで続編ではないと語っているように、
雰囲気は似てるけど別の作品として読んだほうが良さそうです。
男が女に利用される所は同じです。
こういう女性に惚れてしまったら男は勝ち目ないですね。
美貌を武器に男を次々と食い物にする美冬は小説のなかだけの女性像
とも思えないところがまた恐ろしいですが、
美冬ＶＳ雪穂の物語があれば是非読んでみたいものです。
百夜行と比べても楽しめる作品です。


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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/14/4062751666.html">
<title>時生 (講談社文庫)</title>
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<description>誰もが何らかのことで悩んだり時には自分が嫌になったりする。けれどそれは誰にしも与えられた試練で自分が被害者ぶっても何も始まらない。それが自分に与えられたカードなのだから。被害者ぶっている内には大切な...</description>
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<![CDATA[
誰もが何らかのことで悩んだり時には自分が嫌になったりする。けれどそれは誰にしも与えられた試練で自分が被害者ぶっても何も始まらない。それが自分に与えられたカードなのだから。被害者ぶっている内には大切なものを見失っている。見えなくなっている。主人公の"拓実"は、未来からきた我が息子"時生"に数々の大切な事を気付かせられる。家族、親、友達、恋人…色々な人と人との絆が見える一冊でした。時生によって拓実が更正していく様子は、時生と拓実の絆が見えた。「産んでくれてありがとう」生きていくことで幸せや不幸は表裏一体な訳で。捉え方次第で不幸が100あって幸せが1あれば幸せな訳で。生きていなければ幸せも不幸なんかも味わえない訳で。生きているだけで幸せ、健康なだけで幸せなんて、普段気付かないけどこの本を読んで本当に"当たり前"が"幸せ"だって大切なことに気付いたような気がしました。不器用で猪突猛進な若者と誠実で深い思い遣りを持った少年の、心が温まるお話。一方通行であるはずの時間を飛び越えて彼等が出逢った時、何かが起こる。的な。本作は、親子愛と、与えられた生命を前向きに生きる尊さとを、
ある女性の失踪事件と交えて描いた、心に残る小説です。

難病を抱えた17歳の息子を看病する宮本夫妻。
夫は20年以上前の不思議な出会いと冒険談を妻に語りかける…。

己の過去を呪い、浅草界隈で行き当たりばったりな生活を送る拓実は、
花やしきで時間をつぶしているうちに、トキオと名乗る不思議な若者と出会う。
やけに親しげなトキオに戸惑う拓実であったが、
同時期に、それまで物心両面で支えてくれていた恋人の千鶴に愛想を尽かされる。
しかし、拓実と別れて大阪に向かったらしい千鶴は、
何らかの事件に巻き込まれたようだ…。

そこから、拓実の千鶴奪回作戦と、
トキオの行動を媒介とした、拓実の過去の探索とが並行的に進められていく…。

トキオが何者なのか、そして物語がどのように収束していくのかは、
序章と、マイケル・J・フォックス主演の某有名映画あたりから容易に推測がつきます。
また、正直、千鶴を巡るストーリーは要らないのでは、と思えなくもない
（もっとも、大阪で出会う竹美の言動は魅力的）ですが、
それとは別に、親子愛を描く数々のシーンにKOされてしまいます。涙腺が刺激されます。

「秘密」同様、親子愛を描くためにファンタジックなアイディアが導入された作品です。
ただし、今回のアイディアには過去の改編など様々なパラドックスが絡みます。
必ずしも、その辺の処理が完璧でないようにも見受けられるのですが、
本作の家族愛や運命といったものに対するメッセージ性の素晴らしさの前には、
大した問題ではないと思えます。「秘密」と並び、個人的に一押しの作品です。
めちゃくちゃ泣きました。とにかく、中盤は長いですが、読む価値あります。時生の生きる事へ対しての想い。こんな時にしか気づけない自分が嫌ですが、生を与えられた限り精一杯生きなくちゃ、とありきたりな感想ですが、心の底から思いました。成することなく生涯を終える。それでも両親に感謝の意思を持ち、伝える事なんて果たして同じ立場になった時に思えるだろうか。明日だけが未来じゃない。ラストの一行、涙が止まりませんでした。 若いころの拓実の行動、言動には本気で怒りを覚えてしまうほど、自己中心で自分勝手な性格だったので、冒頭のシーンと本当に同じ人物なのか？と思ってしまうほど、ギャップがあった。そんな拓実がある日花やしきでトキオと名乗る少年と出会い、自分の出生のこと、千鶴のこと、仕事のこと様々なことに対して考え方を改め、更生していく様子は感動した。特に産みの母須美子の拓実に宛てた手紙の内容はみなさんにも是非読んでもらいたいです。
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/15/4062151308.html">
<title>チェーン・ポイズン</title>
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<dc:date>2009-01-06T01:39:00+09:00</dc:date>
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<description>何が残念かというと、
途中で落ちが分かってしまったことだ。
落ちが分かるまでも
何となく違和感があったんだけど、
落ちが分かって納得。

物語自体は
非常に興味深く読めた。
１年後に安らかな死を迎え...</description>
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<![CDATA[
何が残念かというと、
途中で落ちが分かってしまったことだ。
落ちが分かるまでも
何となく違和感があったんだけど、
落ちが分かって納得。

物語自体は
非常に興味深く読めた。
１年後に安らかな死を迎えることが出来る。
そう分かっていれば、
その１年で何をするだろう。
人生に絶望を感じ、
死を考える人間の前に現れる謎の人物。
「１年我慢すれば楽に死なせてあげましょう。」
その１年をいかに生きるか、がテーマなのかな。

もし自分がそういう立場になったら････
絶望のあまり死のうを思ったことがないので
はて？どうしようか・・・。

１年ってあっという間だし、
そこで新たに生きることの喜びを見出すことが出来るのか、
それともその１年間を楽に死ねることだけを拠り所にして
無為に生きるのか･･･。

なかなか難しい問題だなぁ。

面白かった。「死ぬなら一年待て」という謎の言葉から、一気に読めた。
今と変わらない未来が、一生続くなら、何のために生きているのだろう、
と考えてしまう心情は、情報が溢れながらも、
閉塞感の強い現在という時間のなかだから、理解ができる。
自殺した女性の一年を追う週刊誌の記者は、そんな心情と時代を追おうとしたのだろう。
そして……。
驚きのラストは、ミステリーとしての楽しみはもちろんのこと、
「生きる」ということについても考えさせてくれる。
“深み”を増した作者の代表作になるであろう、おすすめの作品です。 児童福祉施設で女性が生きる力を取り戻すテーマは、独立して別な物語にしてほしかった。ミステリー仕立ての中に落とし込むにはもったいないテーマだった。その断章の登場人物達が、他の断章の登場人物達より、段違いに輝いている。
 猶予された１年で、人は変われるのか。…少し仕掛けがあざとかったか。３３２ページに及ぶ書き下ろしは、前回出版された『正義のミカタ』の失望を払拭させる本多孝好ワールド復活と呼べる大作で満喫した。
死に焦がれる絶望に獲りつかれた女性が、１年後に楽に死ねる薬をもらえる。
物語はその絶望している女性と、不審な亡くなりかたをした３人の死者を調べる記者との時間が交互に展開する。
不審な自殺をした３人の中で有名人ではなかった３７歳ＯＬ高野章子の足取りを、記者である原田が追う時間を納得させるような絶望している女性が過ごす１年の時間。
死に焦がれた女性の人格は、調べれば調べる程没個性で彼女を深く知る人がいない。だが、その彼女を知る会社の同僚も、インタビューしている原田をも、もし故人になった時他者の目に映っていた姿は薄っぺらい人格でしかないかもしれない。
原田が追う高野章子の時間と、死に焦がれた彼女が１年の期限で生きる時間が過ぎるにつれ、死を選択することがあってはならない必然に変化してしまう。
死へ向かうしかない絶望を辿りながら向かうラストで、本多孝好が仕掛けたからくりは見事で、読み終わった後余韻がなかなか消えなかった。

書店でパラパラと目を通してみた。著者の作品は今まで読んだ事がなかったが、何しろいきなり高野悦子「二十歳の原点」である。書き出しの数ページの主人公の孤独感と諦感の痛切さに心が動き購入した。
新聞の片隅に記載される死亡記事。殺人、事故、自殺、日々何十件も起こっている出来事だが、たまたま自殺者の中に聞き覚えがある毒物を使ったＯＬの存在に、かって取材活動したふたりの著名人の服毒自殺との因果関係を覚えた週刊誌記者は取り憑かれたように女性を追う。
もはや生きる事に何の意味を感じなくなってしまった女性と不可解な自殺の謎に迫る記者。人間ドラマとミステリー、小説はふたつの物語を交錯させながらスリリングに進む。
“約束の時間”に向かって廻り続ける彼女の日常が、時に虚無感、時に切なさを以って、読む者の心に迫ってくる。
死を欲する人たちにひたひたと忍び寄る死神のような人物とは誰なのか？。もはや、死だけが残された願望と達観した女性が、瞬時感じる生への欲求、充足感に泣ける。
終盤になって、ミステリーとしての側面が際立ってくる。読者を欺くトリックの鮮やかさに唸りながら、人間は何故生き続けるのか、生きる目的とは何なのか、死を通じて生の意味を問い返し、普遍的と思える概念について改めて考えてみた。


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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/16/4087485196.html">
<title>分身 (集英社文庫)</title>
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<description>本作は、1993年に単行本として出版されたものであり、
二人の若い女性の数奇な運命を、最先端の科学技術の話題を絡めつつ、
サスペンスも織り交ぜながら描くものです。
また、ラストシーンの美しさにも注目...</description>
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<![CDATA[
本作は、1993年に単行本として出版されたものであり、
二人の若い女性の数奇な運命を、最先端の科学技術の話題を絡めつつ、
サスペンスも織り交ぜながら描くものです。
また、ラストシーンの美しさにも注目していただきたいところです。

本作には、上述したように、常に注目を集めている、
生命倫理を巡る話題が巧みに絡められています。
生命倫理といえば、知識人が抽象的にその是非を論じていますが、
本作では、登場人物の実感という形で、
科学技術の行き過ぎによって生ずる事態のグロテスクさを表現しており、
秀逸であると思いました
鞠子と双葉、それぞれ違う環境で育った二人が、それぞれ身の回りである事件が起き、それをきっかけに自らの生い立ちに疑問を持ちそれぞれが独自に調べ始めます。
｢サスペンス｣となっていますが、謎解きという点に関してはそれほどおもしろさがあるわけでもありません。
それよりも真相を知っていく過程での二人のそれぞれの心理の移り変わりに引き込まれ、最後まで読み進めました。
特に｢双葉の章 その十一｣は、あまりに悲しすぎて強烈に胸が締め付けられました。
そして｢鞠子の章 その十四｣も。
そのためラストは、そんな暗闇にさした1筋の光とも感じました。ガリレオシリーズのようなおもしろさはなかったのですが、２人の女子大生がとてもよかったです。サスペンスと言うよりも、東野作品は心理状況の変化がとてもおもしろいです。２人の全く違う女の子。自分たちの出会った運命をうけつつ、未来はどうなるのか？揺れ動く心がとてもよく描かれていました。話としてはそれなりに楽しめるものの、ミステリーとしてはいまいちです。
特に意外な展開も無く、ドキドキしながら読むということも出来ませんでした。
ネタが10年以上も前の先端医療なので、今では色あせてしまったのかも知れません。スリルがあった。
でも、緊張感があってよかったです。
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/17/4062645750.html">
<title>どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)</title>
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<description>読んでいる最中は加賀恭一郎vs和泉康正の対峙に見ごたえを感じつつ楽しんで読んでいましたが、｢加賀恭一郎シリーズの１つ」という前知識しか持たずに読み始めたため、最後、犯人が明かされないまま終わったとき...</description>
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<![CDATA[
読んでいる最中は加賀恭一郎vs和泉康正の対峙に見ごたえを感じつつ楽しんで読んでいましたが、｢加賀恭一郎シリーズの１つ」という前知識しか持たずに読み始めたため、最後、犯人が明かされないまま終わったとき、ただ｢何これ？｣という印象しかありませんでした。
つまり今まで何冊もの推理小説を読み、自分なりに展開を推理しながら読んでいたつもりでも、実は｢最後になれば、犯人を明かしてくれる｣という考えの下、ストーリーに身をまかせていただけにすぎなかったのですね。
しかしこれは、犯人をつきとめるのは、加賀恭一郎ではなく読者。つまり、読みながら細部に注意を払い、自分で推理をしていく小説。
そして袋とじに、犯人をつきとめるにあたり、重要なヒントが解説されています。
ただこの袋とじ、｢手引き｣という割には非常に回りくどいため、読んだ瞬間に｢そうか！｣と、ストンと腑に落ちたかのごとくわかるものではありませんでした。
考えても見ればこの袋とじは｢種明かし｣ではなくあくまで｢ヒント｣。だから答えをそのままズバリ書くわけにもいかなかったのでしょうし、おそらく他にはないこの形式を手がけた段階で、東野氏自身も手探り状態だったのではないかとも考えられますが、同形式の『私が彼を殺した』では、袋とじの手引きはよりわかりやすさが向上していると思ったため、星を-1とせていただきました。

そんなわけで私、袋とじを読んだあと、何度も本文と解説を行ったり来たり。こんなに脳を使ったのは何年ぶり(何十年ぶり？)だろうか、という状況。
でも他にはないこのような形式、私はわりと気に入りました。また出して欲しいです。最後までモヤモヤするおはなし 因みにうちは分からなかった 謎解き好きなら解いてみな(・∀・)アラヨット本作は、ある女性の死を巡り、
自殺に見せかけた殺人に違いないと確信した警察官の兄の執念と、
追い詰められる二人の有力な被疑者、
そして自力救済を許すまじとして立ちはだかるお馴染み加賀刑事の攻防戦を描くものです。

同じ趣旨の「私が彼を殺した」に比べると、
被疑者の数や話のシンプルさゆえ、より真犯人探しは容易であると考えます。

が、個人的に印象深かったのは、謎解きよりも生前の被害者の心理の動き、
募る孤独感と束の間の恋、そして残酷な裏切りと兄への甘えといった描写でした。
結局、哀しくも彼女は二人の被疑者に命を狙われる…。
何か被害者に感情移入させられまくりでした（涙）
○○(事件のキーとなるもの)に関して、「見せかけはありうる」という前提に立つならば、犯人は男、犯人は女、自殺の三通りともありうるので、「見せかけはない」と前提が置かれているといえる。
また、「共犯はありえない」という前提を覆えすことも可能であるが、これも認めていない。

つまり、『「見せかけがない」「共犯はありえない」という前提で犯人を推理しろ』というのが最後に出された問題である。ただし
・P348で犯人でない方は犯人を推理できてもおかしくない
・加賀はもっと早く犯人を確定できるはずだ
などといった点が気になる。

作者は前提を崩す（実は「ーに見せかけ」の類である）のを連発しながら、クライマックスに至っているにもかかわらず、前提を抑えて推理しろ、というのが読後感の悪さに繋がっている。
メタ的手法の連発が基本である東野圭吾の作品にしては珍しく、最後が本格推理小説仕立てであるが、その成立の難しさを逆説的に表現してしまったのではないだろうか。主要人物はたったの5人。
容疑者はそのうちの2人。
今まで読んだ推理小説と異なるのは
読み終わっても誰が犯人かは明かされないこと。

読者は挑戦をされているのです！そう思うとワクワクしました。袋とじ部分に謎を解く鍵（ヒント以上のもの）があるんだけど、絶対、袋とじの解説読まないで答えてやるぅ！って思ってしまいます。確かに、犯人を推理する手がかりは文中にある。自ずと細部まで忘れまいと真剣になってしまいます。推理するのが好きな人には是非読んでもいたいっ。

そして、、読み終わってみると、最後のほうにあったある一文の隠された意味に驚愕しました。
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/18/4334723683.html">
<title>美しき凶器 (光文社文庫)</title>
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<description>これまで読んだ東野作品の中でもまた少し異色な印象。
サスペンスでありながらどこかファンタスティックな匂いもする、
ひとことであらわせない不思議な話。

それはなぜかと言うと、主人公の女―あえて女性と...</description>
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<![CDATA[
これまで読んだ東野作品の中でもまた少し異色な印象。
サスペンスでありながらどこかファンタスティックな匂いもする、
ひとことであらわせない不思議な話。

それはなぜかと言うと、主人公の女―あえて女性とは言わない、
が、謎だらけなうえに想像に難い容姿と能力を持っているからだ。
そしてこれは、作中では"タランチュラ"と表されているその女の、
恐ろしくも悲しい狂気に満ちた物語なのだ。

その女と罪を犯した元スポーツ選手達4人の男女、
彼らの追いつ追われつのバトルが非常にスリリングで先を急がせる。
逃げても逃げても、確実に忍び寄ってくる大きな影。
そして、仲間がひとりづつ消されてゆく恐怖。
スト＾リー展開自体は非常にシンプルなのに、飽きることなく一気読みしてしまった。

彼女の秘められた心の内が物語の核となって全てを動かしており、
それはあくまでも普通の人間のそれであるから、
多少設定が現実離れはしていても違和感は感じなかった。
小説としてはとても読みやすい部類でしょうが、あえて、
メジャーなものを読みつくしてから挑戦してみてほしい1冊に挙げておきます。本作は、「恩人」の殺人現場を目撃した「美しき凶器」による壮絶な復讐譚です。

感情の動きもなく、動機も定かでないまま、
4人のターゲットを追い詰めていく描写は読み応えがあります。
暴走族を始めとする無気力・無軌道な若者のたむろする様子と、
「女ターミネーター」の問答無用な殺戮ぶりが、
倫理的にどうなの？という点を除けば、実にマッチしています。
また、そんな特異な風貌の「美しき凶器」をなかなか逮捕させてくれない、
東京という大都市の無機質ぶりもよく表われていると思います。読んだあとの感想は，どの人も浮かばれないな…でした。
過去にドーピングを行った4人のスポーツ選手は，道を間違えたなと思いました。1度は道を間違えてしまっても，2度はやっぱりだめだと思います。佐倉翔子はとんでもない女だと思いましたが，人間の弱くて汚いところが，彼女によって表現されている気がしました。でも，何で彼女だけ助かるの！？とか思ってしまいましたよ。
タランチュラは最初はただただ怖いだけでしたが，最後の一言で，感情を持った女性なんだと感じました。こんな人生を生きたタランチュラは，とても可哀想です。
有介の妻の小夜子は，どこにでもいる普通の女性でしたが，最後に勇気をもって佐倉翔子と戦うところは，健気で強くて美しかったです。妊娠中だったので，やっぱりドーピング効果もあったってことなのかな…
でもやっぱり最後誰も幸せになれないのがとても辛かったです。小説の活字だけでここまで恐怖が伝わってくるとは思いませんでした。まるで情景が浮かんでくるようでした。でもただ怖いだけでなく、最後は泣いてしまいました。子供が欲しかったんだなって…。 単行本で刊行されたのが1992年で、文庫版の初版は1997年。その文庫版には、若い日の東野圭吾の爽やかな素顔が載せられている。本書『美しき凶器』は現在も28刷まで版を重ねている。「爽やかさ」から男性としての「渋さ」を醸し出した彼の写真もまた読者の注意を惹くことであろう。但し、内容は爽やかさとはきわめて対極にある。一貫してぞくぞくとした恐怖心を植え付けてくれる。登場人物の一人における心の闇を描いた箇所が端的に示しているように、「恐怖と快楽とは紙一重」なのだ。

 読み進めれば直ちに分かるように、表題『美しき凶器』とは、ある外国人女性のことを指している。むろんただの女性でない。肉体的に洗練化されたサイボーグと称してよい（映画『ターミネーター3』に登場した女性を思わず想起したが、その女性のきちんとしたモチーフは存在するらしい）。「主人」を殺害された復讐を果たすべく、全く手段を選ばない彼女の言動はたしかに常軌を逸している。じわりじわりと追い詰められてゆく男女併せて4人の心境を察すると、生きた心地がしなかったであろう（一人だけそうでない人間がいた。その人物の密かな計画も見物だった）。

 彼らは元トップアスリートであるが、選手としての追い詰められた状況から禁断の○○に手を染め、それは結果的にその後の人生の歯車を確実に狂わせてゆく。かつての栄光は実は「虚構」に過ぎず、それを真に悟ったときには自らの「死」を代償とせねばならないというわけだ。本書の背景にあるのは、そんな儚く悲しい人生模様の赤裸々な活写ではないのか。とはいえ、そのサイボーグと称された女性が最後の最後で発したセリフは実に人間的であった。東野作品は全体としての読み応えとともに、情緒的なエンディングを多用する印象が私にはある。だから彼の作品は途中で頓挫してはいけないのだ。「時代性」を反映した作品であることも見過ごしてはならないだろう。

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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/19/4087462846.html">
<title>黒笑小説 (集英社文庫)</title>
<link>http://16-book.bestbook-search.com/detail/19/4087462846.html</link>
<dc:date>2009-01-06T01:39:00+09:00</dc:date>
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<description>まず、最初の4編でいきなり度肝を抜かれる。
彼が"直木賞"を受賞するに至る経緯、更に受賞した際のコメントをご存知の方なら、
思わず「ここまで書いていいの？東野さん！」と言いたくなるでしょう。
しかも...</description>
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<![CDATA[
まず、最初の4編でいきなり度肝を抜かれる。
彼が"直木賞"を受賞するに至る経緯、更に受賞した際のコメントをご存知の方なら、
思わず「ここまで書いていいの？東野さん！」と言いたくなるでしょう。
しかも、これを書いたのは受賞する以前。
若干冷や汗が滲み出てきますが、しかし受賞した今だからこそ笑って読める？

中盤、少々おふざけが過ぎるかな？という作品も登場するが、
発想がとてもユーモアで奇抜なのにオチがしっかり的を得ていたりするので、
バカバカしいなぁ・・と思いながら読んでも最後は「あるある・・わかるかも」となぜか妙に納得させられてしまう。

個人的に好きなのは「シンデレラ白夜行」。
かの名作「白夜行」を童話の世界に当てはめた？話で、思いっきり"黒い"のだが、この"してやられた感"が最高に心地良い。

少々「世にも奇妙な物語」チックな雰囲気の「臨界家族」も気に入った。
実際ありそうなのでゾっとするが、いいテーマを取り上げてくれたと思う。

東野さんの作品はミステリーしか読んだことがない！という方に、
待ち合わせ時間の暇つぶしにはぜひこの1冊をお勧めしたい。人間の内面は、醜くて、しかも面白い！！自分をよく見せようと必死になる人間、そもそも自分のことをまったくわかってない人間。すべての女性が巨乳に見えたり、ストーカーになったり、ちょっとブラックでちょっとエッチでかなり面白い短編集。筒井康隆の「大いなる助走」をパロったような短編が掲載されているという噂をききつけ、読んでみました。確かに、「大いなる助走」！
でも、死人は出ませんが。
文壇裏話をパロディにした作品が、とにかく楽しい。このＢ級的なノリと、しかしどこか真剣な批判精神が行間から滲んでいて、まさに怪作。
冒頭で登場した万年候補止まりのベテラン作家が、最後に新人賞の「選考委員」に選ばれるというくだりとその落ちは、暗澹とした気分になりました。しゃれにならない。
ブラックですね…。文壇楢山節考として読んでしまいました。本作は、公の場では笑えないけれど、
思わずほくそ笑んでしまうという内容が詰まった短編集です。

特に目を引くのが、タイトルにも掲げたように、
まず、著者の経験を多分に踏まえたであろう、
文学賞を巡るブラック・ユーモアに満ちた4編です。
とりわけ、空気の読めない寒川センセイと熱海クンには、
著者は突き放しているようでいて、強い思い入れを抱いているようにも思えます。

次に、インディーズAVのタイトルのような、男子向きの3編の魅力も捨てがたいです。
男の悲哀を描く「インポグラ」、「ストーカー入門」ももちろんですが、
絵が浮かんで笑えたのは、何といっても「巨乳妄想症候群」でした。

主に著者のシリアスな長編小説を好んでいたのですが、
これを機に短編小説も読破していこうと思わせてくれた、
著者の引き出しの多さを如実に示す逸品です。
インポグラを、会社の弁当を食いながら話題にしたらバカ受け！
みんな、飯が食えなくなるほど、笑い転げ、笑いすぎて
腹が痛くなるほど、話した俺まで、腹が痛くなって、
日本は、平和だーなーなんて言う始末。
平和ではないのに、そんな言葉が出てしまうほど、面白い！
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<item rdf:about="http://16-book.bestbook-search.com/detail/20/4061854445.html">
<title>宿命 (講談社文庫)</title>
<link>http://16-book.bestbook-search.com/detail/20/4061854445.html</link>
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<description>最後の設定に「おお！」と唸ってしまったが、宿命という題名のとおり犯人探しというよりも、「血縁」というか「運命」というか人間同士の不思議な繋がりがテーマになっているように感じる。実験の件は現実感がなく...</description>
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最後の設定に「おお！」と唸ってしまったが、宿命という題名のとおり犯人探しというよりも、「血縁」というか「運命」というか人間同士の不思議な繋がりがテーマになっているように感じる。実験の件は現実感がなく、「こんなことはありえない」という物語だが、ラストのもっていきかたに好感がもてるし、後味も悪くない。初期の本格推理路線から、現在の作風への転換期にあたる作品です。
基本的には、発生した殺人事件の犯人を捜していく展開なのですが、それに加えて、主人公と事件の関係者の１人との因縁を描いています。
「宿命」というタイトルからもわかるように、メインは後者。
２人の「宿命」については、ラストでその真実が明かされます。
確かに、意外性はなかなかのもので、「皮肉」で「感動的」ではあったものの、そのための伏線が少し不足していたような気がします。
やや唐突に感じてしまいました。
東野氏の作品は伏線の巧みさに感服することが多いだけにちょっと物足りませんでした。

殺人事件の謎解きに関しては、あくまでサブ的な位置づけであったものの、それにしてはよく出来ていたと思います。
登場人物が多く、過去の事件と現在の事件をいったりきたりで、読みやすさに定評のある東野作品の中では比較的読みにくい作品かもしれません。

本作は、有力企業UR電産の社長殺害事件の真相究明と、
それを追う和倉勇作刑事、被疑者の一人となった前社長の息子瓜生晃彦、
そしてふとしたきっかけで人生が好転したことに疑問を抱きながらも、
晃彦の妻となった美佐子という三人の「宿命」の謎に迫るという、
多面的な推理小説です。

本作で印象的なのは、序章の薄幸の女性サナエと幼い勇作との交流の場面です。
結末において、この場面の持つ切ない意味合いが浮かび上がります。
また、企業倫理についての鋭い問題提起も込められています。
ただ、個人的には、きちっと収束はするものの、
あまりによく出来すぎた「宿命」的関係性に違和感を覚えたのと、
結局罪を免れたことになっているあの人が、
現行法上共犯に該当するように思えてならないのが気になりました。先が読めないところが、いままで読んでいた小説とは全く違って、ぞくぞくしました！
しばらく心に残りました。
久しぶりに、面白い本を見つけ、今は東野圭吾を順に読み漁っています。
今のこころ、宿命がＮＯ１です♪晃彦が事件に絡んでいることは最初から分かっていたことだが、いかにして晃彦が事件に絡んでいたのかは最後まで読まないと分からず、手に汗握る展開だった。また、最後の10ページにある真相は想像もつかない内容だったのでとても驚いた。美佐子とその父親の過去、勇作と美佐子の過去、そして晃彦の父親の過去、全てが1本の糸で繋がっており読み応え群だった。


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